11月5日、「みんなでやり返そう! 9・23弾圧と相次ぐデモ規制・不当逮捕を許さない」集会(主催「差別・排外主義にNO! 9・23行動」救援会)が、スペースたんぽぽで行われ、会場一杯の90名近い参加者で熱気あふれる集会となった。
この試みは、「生きる権利に国境はない! 私たちの仲間に手を出すな! 差別・排外主義にNO! 9・23行動」における不当逮捕(詳細は、本紙510号2面参照)に対する救援活動を担った救援会が発信したもの。ただし、9・23弾圧限定の報告集会ではなく、今年になって吹き荒れているデモ弾圧、とりわけ反原発デモに対する警察の常軌を逸した逮捕弾圧に焦点をあて、みんなでやり返してゆくための新たな反弾圧・救援運動をつくろう、といった主旨で呼びかけられた。
反弾圧・救援、特にこの間の多くのデモ弾圧の場合は、個別の弾圧に関わる救援会を軸に支援のネットワークが形成され、不起訴なりが決まれば解散するのが常である。一段落したあとの報告集会も、当該と救援・支援との間で呼びかけられ、あとは、国賠をもって反撃するような例を除いては、継続したつながりにはなりにくい。
今回の9・23弾圧も、これまでの多くのデモ弾圧の延長ではあった。しかしその前には9・11反原発デモでの12名もの不当弾圧(本紙510号2面参照)があり、さらにさかのぼれば、8月。5月の反原発デモへの弾圧があった。それらは、デモ弾圧といえば警察の広報記事ばかりであったメディアでも「デモ逮捕はみせしめ?」(東京新聞 9月16日)とまで報じられ、また、文化人らによる「デモと広場の自由のための共同声明」の記者会見(9月29日外国人特派員協会)といった新展開もあった。
こうしたなかで11・5集会は、弾圧・救援報告に止まらず連続するいくつかのデモ弾圧の被弾圧者がパネラーとして体験を語り合い、全体で討論しながら弾圧をはねおかえし、みんなでやりかえす闘いを拡げてゆく一歩としようという画期的な取り組みとなった。
最初に、9・23行動救援会の報告を受けて、被弾圧者たちのディスカッション。9・23弾圧Aさんを導き役に、9・11反原発デモ弾圧のBさん、8・6反原発デモ弾圧のCさん、4・6皇太子夫妻訪問抗議行動弾圧のDさんなど、それぞれの闘いの現場での警察の介入と逮捕時の状況、留置、取り調べ、懲罰など、警察権力のやり口、振る舞いが暴かれる。発言者は立場も異なるが、警察、検察による理不尽な弾圧、人権侵害に対する憤懣、憤りがダイレクト伝わってくるディスカッションとなった。
続いて、救援活動の先頭で奮闘されてきた大口昭彦弁護士から、最近の弾圧の傾向と、コンピュータ監視法や共謀罪策動、「新しい捜査手法」という名で進められる人権侵害の問題などを解説。救援連絡センター・山中幸男さんからは、センターの役割と反弾圧・救援戦線の拡充の必要性が述べられた。
第二部では、神奈川学校事務労働組合弾圧(4名逮捕)で釈放されたばかりの当該から報告と決意、救援へのお礼が述べられた。正当な争議に対する弾圧にいかに卑劣なものであったかがよく分かる。「デモと広場の自由のための共同声明」の平井玄さんから、声明をステップとして街頭における具体的な行動が求められているとの提起。さらに会場からの、質問や問題提起がなされた。山谷会館活動委員会、のじれん、東電前アクション、差別・排外主義に反対する連絡会などアピール。最後に、本集会の主旨をふまえ長期的な視野で反弾圧・救援の大衆運動をつくろう討論会の場をあらためて、その後の交流会も含め、活発な議論や交流が遅くまで続いた充実した催しとなった。
その後の論議を重ねた上で、11月28日には、「弾圧に反対し人権を守る情報センター」が発足した。これからも続くであろうデモに対する弾圧のみならず警察の横暴を許さず、同時に、逮捕後も含め現場における権利の行使、救援運動の立ち上げや拡充への力になることなど、情報分析。共有から不当弾圧監視まで。「救援連絡センター」が果たしている役割を学びつつ、一個人でデモに参加する人でも、活動に参加できるような、ゆるやかな連絡会であり緊急対応もできる、今のところのイメージだが、当面は、学習会や討論の場を重ねてゆくことに。立ち上げも兼ねた催しについては次号にて。(9・23行動救援会)