展覧会名 : 獄中画の世界-25人のアウトサイダーアート展

内容   : 25人の獄中者による獄中画の世界

絵画の原点を探る -人はなぜ描くのか 獄中画とは何か-
作者名  : 遊佐 和彦 風間 博子 原 正志 西村 由紀夫
高尾 康司 長谷川敏彦 謝 依俤 宮下 政弘 翠徳(筆名)
植垣 康博 川下 明則 徳丸 慈文 川島 英男 宇賀神寿一
城崎 勉 島秋人 松本 健次 重信 房子 永田 洋子
平沢 貞通 荒井 まり子 足立 正生 村田 政広 匿名2名
期間   : 2010年9月10日(金)~9月19日(日)/
12:00~18:00 月曜休み
主催   : 救援連絡センター
開催場所 : ギャラリーTEN
東京都台東区谷中2-4-2 地下鉄千代田線 根津駅 徒歩7分
HP : http://blogs.dion.ne.jp/blogten/
連絡先  : 03-3821-1490
mail : galleryten@gmail.com
趣旨    :
作品の優劣や価値はつけない、行わないという精神を大切にし『獄中画の世界 25人のアウトサイダーアート展』としてここに実施します。
獄中とは塀の中の知られざる世界―あらゆる面において制限が設けられ自由が束縛されている世界。閉塞的な世界であるが故にむしろ、獄中者の想像力は研ぎ澄 まされてゆき、結実される表現も感動的なものとなります。そうした作品が目立ちます。
獄中では、ボールペンしか使えない施設もあります。一本のボールペンを駆使して、写真と錯覚してしまうほどの細密画を描いてしまう獄中者もいます。全てが 制限されているからこそ、一つの作品へ込められる思いは強められていきます。
お手本となる作品などありません。獄中者による獄中で描かれた絵画作品の展覧会です。獄中からの言葉に出来ない思いを、絵画イメージとして像化した作品 たちの展覧会です。
社会的問題意識や美術的教養など一切必要とせず、獄中者の作品に込められたイメージをありのまま感じとっていただきたいと思います。
趣旨の補足:
*獄中画の世界展-もう一つのアウトサイダーアートについて-
アウトサイダー・アート(英: outsider art)とは、フランスの画家ジャン・デュビュッフェがつくったフランス語「アール・ブリュット(Art Brut、「生(なま、き)の芸術」)」を、イギリスの著述家ロジャー・カーディナルが英語表現に訳し替えた美術用語である。

デュビュッフェは 1949年に開催した「文化的芸術よりも、生(き)の芸術を」のパンフレットに、「アール・ブリュット(生の芸術)とは、芸術的訓練や芸術家として受け入 れた知識に汚されていない、古典芸術や流行のパターンを借りるのでない、創造性の源泉からほとばしる真に自発的な表現」であると記している。(アールブ リュット展より一部引用)
「生の芸術」とは元来、芸術的教養に毒されることなく、名声を目指すでもなく、しかも既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることもなく自然に表 現したという作品を意味していたのだろう。
正式な美術教育を受けず発表する当てもないまま独自に作品を制作しつづけている人。発表するのもおぼつかなく独学で孤独に作品を作り続けた人。例えば刑務 所で絵を描いた獄中画の作品も同じ地平にあると考えられる。

わが国ではアウトサイダーアートといえば、障害者のアート一般を指す。しかし、本来の意味するところはあらゆる既成の枠内から飛び出してしまったアートと いうことで、その意味から言っても今回の展覧会は有意義なものである。また、それを期待したい。

松橋博(ギャラリーTEN)
galleryten@gmail.com